International Community

生産者と生産者、生産者と消費者をクロッシング

日本で先端的に農業を行い、培ってきたノウハウを世界中のコーヒー生産者と共有しながら良質なコーヒー栽培を行うこと、また既成の概念にとらわれずコーヒーの木まるごとを使った加工技術を提供するなど新たなコーヒー文化を生み出し、手と手を繋いで笑顔な世界を目指します。


Our Partner Farm

COSTA RICA

太平洋とカリブ海に挟まれた
中米に位置する小さな国、コスタリカ。
様々な生態系が集まる世界でも有数の自然大国です。

コスタリカの最南端、パナマ国境付近に位置するラチェリータファームは、自然に囲まれコーヒー畑があちこちに広がる静かな場所にあります。空港からバスに揺られること7〜8時間、街のはずれの秘密基地のような場所にあります。コーヒー栽培先進国のコスタリカでもfarm to cupを行うお店はそう多くありません。農園から精製、焙煎、カフェまでを一貫して行う家族経営のアットホームな生産者一家です。

Our Project

“コーヒーの木まるごと”の製造技術共有

日本独自の文化や技術を取り入れられながら構築されてきた〈コーヒーの木まるごと〉のノウハウ。パートナー農園と技術の共有、そして共に改良しながら、さらなる文化の定着、生産者の豊かさの向上を目指します。

これまでパルピングされたカスカラは主に堆肥としての利用のみでした。今後はカスカラのみならず、コーヒーの木のあらゆる部分の利用価値を高めていきます。適切な加工処理がされないとすぐに劣化してしまい味や品質に大きな影響が出てしまうため十分な知識や管理が必要となります。
私たちはその味や風味のコントロールや安心安全な管理を徹底すべく共に協働します。

トラック満載に収穫されたコーヒーチェリー。

自社で精製を行うマイクロミルと呼ばれる精製所。

品種による研究や実験。

現地にあるものを使ってコーヒーの木まるごと使った商品開発。

Exchange Program

コスタリカでファームステイしながら日本とは異なるコーヒー文化を生産から一杯のカップまで学べる留学プログラムです。
マイクロミルが導入され自社で農園から精製、焙煎所、カフェまでが併設されているため、一貫して日本よりスケール感も拡大したコーヒー作りを体験できます。

伝統的な抽出器具を使ったコーヒーの抽出。

現地の人とコーヒーのカッピングやディスカッション。

コーヒーを中心とした現地の“暮らし”を学ぶ。

養蜂を行うコーヒー園で蜂についても学べる。

STORY OF FAMILY

13兄弟のエルナンは12歳の時に初めてコーヒーの苗を植えました。エルナンは高校を卒業できていませんが将来ビジョンを明確にもち、経営までしっかり考えながら家族の大黒柱として父から受け継いだコーヒー園を守ってきたのです。
コーヒーのことや土壌のこと、多くを父から教わり、いっぱいもがきながらも懸命に働いてきましたが、彼は18歳の時に父を亡くし、それからは母親や兄弟たちと協力しながら暮らしていました。
その後マイクロミル(精製所)、焙煎所、カフェなどを築きコーヒーの6次産業化を行いながら、現在は家族4人力を合わせて暮らしています。

リズベスはカフェを営むお母さん。料理が大好きで働き者なリズベスさんも家族の大黒柱のひとり。
カフェの1日は毎日掃除に始まり、掃除に終わる。彼女のおもてなし精神と胃袋を掴まれたお客さんは皆笑顔でお店を後にするのです。

長女ジョセリン。ジョセリンは初め町の工場で夜な夜な働いていましたが、ある時父エルナンからコーヒーを学んでみないかと勧められたことを機に人生の転機が訪れ、どんどんコーヒー作りの魅力にはまっていったといいます。それから実家の農園で働きながら大学に入り経営を学び、今ではラチェリータ農園の若きリーダーとして家業を受け継いでいます。農園へ行き、豆の品質管理や焙煎を担い、カフェで働く、コーヒー道をとことん追求するコーヒースペシャリスト。

長男イサック。高校へ通いながら都会のカフェでバリスタとして修行。卒業後は実家に戻り、カフェを手伝います。温厚で優しい性格のイサックはお客さんからもとても人気のある一流おもてなしバリスタなのです。日本が大好きでいつか日本へ行くことを夢見て日本語を勉強中。